2009年9月13日日曜日

蝶はより高く舞い上がるだろう

桂春菜改メ 三代目桂春蝶襲名披露公演を観に行く。


道頓堀松竹座


当代三代目は先代二代目の実子


パンフ裏面
書かれた春蝶の文字は司馬遼太郎さんの書


「春蝶」という名前は思い出深い。
オレが少年の頃かなり活躍していたし、記憶が不確かだけど独演会にも親に連れて行ってもらった様な・・
細い身体に、ギョロっとした目。容易には忘れる事の出来ないルックスで、面白かった。
しかし、当時のオレの中での圧倒的ナンバー1は桂枝雀さんだったけど。。(ま、枝雀さんは別格として)
そんな先代は’94年に51歳の若さで亡くなった。
命日は1月4日と、なんとオレの誕生日かいな・・
ホント印象深いのだ。

で、今回、やはりご縁があって三代目の襲名披露を観せて頂いた訳だが・・

大阪から離れ長くもあり、二代目の息子さんが落語家になっているとも知らず・・
この3月にあった母校の閉校イベントに当代が来てくれて一席噺してくれ、その際に春蝶を継ぐ事は知ったものの、その時に観た訳でないので、果たしてどんなものか?? と思っていた。

そして、晴れなるこの日、初めて観せてもらったけど・・
じつに面白かった!!
鶴瓶さんや小朝さんにも遜色は無い見事な高座だったと思う。

なんと言うか・・
「春蝶」の名を先代以上に大きな物にしてくれそうな、そんな予感というか期待が胸に満ちた。
恐らくは・・ やってくれるだろう。

やっぱ、いい顔をしているしね。(目元がやはり先代に似てたりして。。)
これは今後も注目して行きたいなぁ・・ と、そんな風に思いました。


恐らく「ちゃんと」(生で)落語を観たのはこの日が初めてになるのかな??
襲名披露という”特別な”部分もあってだろうか?
きっちり綺麗に着物を着込んだ女性も多数居て、中でも芸者髪結ってはる様な方もだいぶ居てて、それだけでなんか良い雰囲気だなぁ・・ と。
体調不良で欠席となった米朝師匠の肉声メッセージにも、ジンと来る物があったしなぁ。

「落語を観に行く」というのも、オレの中の「遊び」のひとつとして確立しましたわ。今回で。

良いモンです。ホンマ。

それと、もひとつ今回良かったのは、「レツゴー三匹」!!
襲名披露と言う事で、今回やってくれた様なんだけど、なんと3人での漫才は10数年振りだったとの事。
ホントかウソか、ちょっとわからんけど、そう言うてた。
今まで1回も思ったこと無かったけど、すごい面白かった!!
長く生き残っていると言うのは、それは裏づけのある実力を有しているんだなぁ・・ と。
いやはや、底力を見せつけられましたョ・・ 恐るべし、レツゴー三匹。