淀川大堰を渡り切り、「ああ、もうすぐ折り返しか~」なんて思ってたけど、何が何が!まだ結構ある。。
周りのランナーもかなりの割合で歩き始めている。
ここまで来て空模様もなんだか怪しげになってきたし。
でも、なんとか頑張ろう。
や~っとこさで折り返し地点が見えた!
いやぁ、大堰からが長かったなぁ~
やっとだぞ。(笑)
横に広がるコスモス畑の美しさに元気をもらい折り返す。
時計は3時間を過ぎている。。
「うお~、遅すぎか??でも、良いのか?」
なんとか30kmまでは抑えて行こうという事で納得。
前方からスタート直後前を走っていた視聴覚障害のランナーがやって来た。
いつの間にかで追い越していた。
そうか、リュックに水を装備してここまで・・ と言うかゴールまでノンストップで行く作戦を実行してるので、給水所の度に何人かづつパスして行っていたのだ。
そのランナー、最初はいいペースで前を行っていたんだけれど、さすがにバテて来た様で余裕のカケラもうかがえない。
なんか泣きながら走っている様な雰囲気。。
ホント、かなり辛そうだったけど、対向し際に「折り返しまであとちょっとやで~~」と声を掛けた。
「頑張れ!」とは言えないし(実際、この時点でゴッツイ頑張ってるんやし・・)、でも何か声援を送りたくてそう声を掛けた。
やはりランナーはいっぱいいっぱいでオレの言葉に無反応だったけど、伴走の方が「ありがとう」と応えてくれた。
返りの淀川大堰
折り返してちょっとして”パラっと”ついに落ちてきた。
で、大堰を渡り終えたところで本格的に降ってきた。
「うわちゃ~!きたか。」
もっともって欲しかったけど・・
リュックに入れてたレインコートを羽織ろうか?と思ったけど、雨はそんなにうっとおしく無かったのでそのまま走る事にした。
元より汗でグチャグチャになってるし。(笑)
25km!
しとしと雨に降られながら、なんとか25kmに到達。
しかしここでちょっと問題が・・ それは尿意。
ここに来てと言うより、スタートしてからや~んわりとそれはあって、でも、なんとかなるかなぁ~?なんて思ってたけど、これはゴールまでガマン出来んかな?って。
あとまだ15km以上もあるし、雨で冷えて追い討ちがかかったし。
丁度、前方にトイレがあるなぁ。。
と言う事でストップする事にした。
これはバテて歩くんじゃない。。
と言う事で、移動式(河川敷あちこちに置いてあるタイヤの着いたヤツ)のトイレへ。
ステップ階段に脚を掛けた時、「やばっ!」なんとこむら返りしそうになった。
「危な~。。平気や思ってたけど、結構きてるんやなぁ。。」
用を足してスッキリした後、ストップついでにストレッチと、あと、リュックに忍ばせていたエアーサロンパスをシュ~した。
さて、これで良いか!!
と、再び走り始める。
エアーサロンパスが効いてくれているが、少し上過ぎにスプレーしたのでなんだか喜屋武多摩がス~ス~しよる。
う~む、こりゃちょっと失敗やな・・・
それがなんか気になって走るのに集中できん。
加えて、エアーサロンパスの効力も思いの外早く薄れてきた。
うわっ、結構しんどいなぁ。。
「・・・・・・・・・・・。 歩くか?」
ここまで来て、初めてそれが頭をよぎった。
確かにキツイ。でもまだ走れる。
ただ、走り切れるかは疑問符だ。
このまま走れば、やはり能力の限界を迎えて走ることはもちろん歩けなくなるかも。
今ここで歩き始めれば、まだ走る事も出来るだろうし、走ってフィニッシュ出来るだろう。
でも、それでは当初の目標の「歩かずに走り切る」を達成出来ない。
そんな葛藤が起こった。
が、このまま行けば身体的(脚)にどうなるか?明日からの仕事に支障をきたすのでは??
さっきトイレで止まったんだし・・
「止まったし・・ 歩くか・・」
結局、それらが決め手となって歩いてしまった。
ああ、当初の目標は崩れ去ったけど、「これが現時点でのオレの実力なんだ・・」とあきらめた。
なので、30km地点は歩いての通過となった。
もちろん悔しさで胸を覆われたけど、こればっかりは仕方ない。
自分なりにして来た努力は、ここまでの結果しか出せなかったのだ。
約1km程歩いて、再び走ってみる。
うん、走れる。
それからは走って、歩いてを繰り返した。
雨の方もひと段落。
降っているのか?いないのか?位の感じ。
おぉ~、鳥飼大橋まで戻って来た。
あと10km。。
なんとかこの調子で・・
天気も脚も。
気掛かりだった33,2km地点6時間の関門は何とかスルー出来そうか? 11/1