2011年7月30日土曜日

第13回奥熊野いだ天ウルトラマラソン その4

                 「頂上まであと2㎞」の看板が前方に見えて来た。

うわぁ~、2㎞も上りかぁ・・^^;
苦笑いしながら進む。
進むうち、斜度がきつくなる区間が出て来たので、そこは素直に歩く。

「坂のきついところは歩いて・・」
と、木津川マラソンの前夜にお話ししたハセさんの言葉を思い起こして。
(ハセさんは昨年同じ75kmの部に出場されたのだ。)

                 ひたすら上りが続く。

しかし、しんどいよりも周りの美しい風景が勝っていて、気持ち的には楽しく進んでいけた。
「おっ!」っと思える景色に出くわすと、その度にデジカメのシャッターを押す。
時に立ち止まったりしながら、自分撮りしながら・・
そんな風にやっていると、「押しましょうか??」と親切に声を掛けて、カメラマンをかって出てくれる方もいるので、それに甘えて撮って頂く。

                 ここはそんなに絶景でもないんやけど・・^^;

とりあえず頂上も過ぎたし・・
バテバテな様が分かりますね。。=3

さっきの頂上以降は緩やかに下ったり、またちょっと上ったりしながら色川の集落へと入って来た。

中学校があって、

                  比較的小さな校庭。ピンクの花は何の花なんだろう?

小学校もあって。

                  視線の先にはこんな応援看板があって・・

小学校の生徒達が描いてくれたんだなぁ・・
鮮やかな色使いに、自由な表現。
とても平和だし、その気持ちが嬉しくて、ジンと来た。
ホント、東北では大変な日々が続いていて、そんな時にこうして走れている自分はとても幸せで・・

「みんなの想いをのせて走る!」
今回のテーマであるその言葉をかみしめて、何とかゴールを目指すんだ!!と今一度奮起した。

             更に前方には、今度は個人の応援看板が・・

おお、スゴイ!個人応援やな。
他人への応援なんだけど、なぜか自分にも応援してくれている気がした。(笑)

続け様に感動を受けつつ、次のエイドに入っていった。
ここではお味噌汁が用意されていた。
丁度、身体が欲する給食の条件を満たしていたので、飛びつく様に「いただきます!」
と、手を伸ばした。

ひと口つけると、「ん!?」
ぬるかった。。(笑)
でも、次の瞬間、「あ!」っと合点がいった。
「なるほどぉ~」
そう、熱々のお味噌汁では飲みにくいし、火傷の危険もあるから、わざとこのぬるさなのだ。
「はは~ん」と感心しながらいただくが、味も見事。
「おいしいおいしい!^^」と飲んでいると、おばあさんが、「ダシがかつお節じゃなくて、じゃこだから味が濃くておいしいでしょう?^^」と。
うんうん、コクが深い。

これはいい!と味噌汁をデジカメに撮ろうと、カメラを向けたら・・・

                 お味噌汁の向こうでオジサンがポーズ。(笑)

「あ、違うか。(笑)」とか言いつつピースサインだった。=3
「いえいえ!むしろ撮らせて下さい!」とオレ。

笑いと栄養を補給して、さぁ!進んでいく。

                山々の緑に、桜や藤がアクセントをつける。

                 山々の緑にピンクのウサギ・・ 映えてますか??

             
                 棚田では苗が植えられようとしている。

秋の実りへ、動き始めた春の奥熊野。
美しさと、喜びに包まれながら進んでいく。